テキストサイズ

本気になんかならない

第6章 最後の夜

翌朝遅くに家に帰ると。

「和波。お前、昨夜はどこで過ごした?彼女とか?」
待ちかまえていた白峯が呈する。

「彼女じゃない。友だち」

「けど女だろ?今度、連れてこいよ」

「まさか。そんな仲じゃないから」

ペットが飼い主を紹介するなんて、そんなのおかしいだろ?

部屋に戻った俺は、ポケットにしまっていた小さな箱をぐしゃっと潰してゴミ箱に捨てた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ