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本気になんかならない

第7章 好き?

週明け、自分の教室でのんびり読書していると、
あのコから誘われた。

「宮石君、これ私のメアド。今週末デートしよ?」

「え?何人来るの?」

「ふたりだけでしょ?フツー」

「ふたりって、このふたり?」

その場限りじゃなかったのか?

「デートだもん?」

去年のバレンタイン被害者は、何て言ってたっけ?デート中に暴露だったっけかな?

「…どこに行きたいの?」

「ここに、シラノのチケットがあったりして」

そのコはポケットから、ピラっと出した。

「いいな!」

俺が少し笑うと、そのコも笑った。

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