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本気になんかならない

第9章 ハニレ

巾着から出したタッパ、
開けてみると爽やかな香りがして

「おっ、うっまそー」

部長とふたりが摘まんで、しばらく無言。

「あー、酸っぱうまー!」

「俺も!こんなの食ったの初めて!」

「パンとかに乗せたいな。誰か持ってない?」

「ジンで割るのがいいんだよ」

「未成年が、ダメだろ?」


3人が言いあうあいだも、窓からの光にキラキラするハニーレモン
俺はその輝きにじっと見いる。

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