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本気になんかならない

第11章 王子様

こんな寒い日なのに、そこらじゅうから湯気が立ちのぼるんじゃないかって思うほど、私の身体はほてっていて。

なのに、目の前の王子様は、私に微笑んでこう言った。

「もう日が沈んだから、早く帰れよ?少年」


お?

少年……って、わ・た・し?

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