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本気になんかならない

第12章 1・2・3

「え?可愛いっ!ピンクのお蕎麦!」

「でしよ?彼氏からのお裾分けなの」

お皿の上には、普通の茶色い蕎麦とピンク蕎麦が盛りつけてあって

さっそく、私たちはいただきますをする。
ウキウキとそのピンクを食べてみる。

色は違えど、味は普通のお蕎麦味かな?
だけど断然、見た目華やか!

「彼氏と一緒に年越ししないの?」

「向こうは実家住みだからね。しかたないの」

お姉ちゃんは、そう笑った。

去年もそんなこと言って帰ってきてくれたから
きっと私を気遣ってくれたんだろうな。

でもって、

「お兄ちゃんは何でいるの?フラれた?」

茶色もピンクも気にせず口に頬張るお兄ちゃんは、余裕の表情で私を流しみた。

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