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本気になんかならない

第12章 1・2・3

結局、宮石君は1日欠席のようで、放課後の部活終わりにノンちゃんはチョコをかじっていた。

「ねぇ、ノンちゃん。ひとりで渡しなよ。私、家までついて行ってあげるからさ。
宮石君って、気軽に声をかけたらいい人だと思うよ?」

だけどノンちゃんは、唇をチョコ色にしながら言う。

「もう開封しちゃったし。これでいいの」

「あきらめるのはまだ早いよ?あのね、宮石君てね。ああ見えて、けっこうアツくてさ…」

私はこの冬休みの出来事をノンちゃんに明かして、下校はふたり、王子様の話題で盛りあがった。

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