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本気になんかならない

第12章 1・2・3

観覧車を見あげていた私は、ほかのお客さんに声をかけられて自分を取りもどす。

そうよ!
私は南極生まれの可愛い可愛いペンギンなの。
つぶらな瞳で愛嬌を振りまくの。

だって本当の目は口の奥。
どんな顔でいてたって、誰にも気づかれはしない。

それに疎遠彼氏の裏切りなんて、そんなに痛くなんかない。

私のベスト3から弾きだされた彼氏なんて
悲しむだけ、損っ。。

悔しいけど、落ちこんじゃ、損っ。

笑顔に囲まれて、片足あげて、とっておきのキュートなポーズを決めちゃうんだから!

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