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本気になんかならない

第12章 1・2・3

撮影に応じているうちに、彼氏の乗ったゴンドラを見失い、それでも観覧車付近をウロウロさまよう私に、声がかかる。

「ペンギンさん…」

と、私を見るのは、小学校低学年くらいの男のコ。

クチバシ越しに目があってしまったけど、こんな子どもなんだもの大丈夫よね。

「撮影一緒にいいですか?」

うなずくと

「ハニィ、写真OKだってー!」と、そのコは声を張りあげた。

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