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本気になんかならない

第14章 夕ごはん

しばらく歩くと
そこはもう、私の家手前

いつもならここでキスして
エントランスに入るまでを見送ってくれる彼。

2~3歩進んだ私は、足を止める。
彼の顔をちらちらと見ては
目をあわせきれないで、言う。

「ねぇ、一緒に夕ごはんしない?
今夜ね、親が夜勤で遅いから寂しいの」

さっきまでほがらかに笑っていた和波君、
戸惑った表情を一瞬見せたけど

「じゃ、甘えようかな」

と、言ってくれた。

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