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本気になんかならない

第16章 正式彼女

すぐに私は押したおされて
彼を見あげる。

カサッと彼は手のなかの袋を
私の頭横に置いて

服を脱ぎだした。

彼の半裸さえ
見たことがなかった私は

その、引きしまった身体に見とれる。

「和波君、カッコいい…」

ふと出た私のつぶやきに
彼は一瞬動作を止めて、

そして「ふっ」と
息を漏らして優しく口角をあげた。

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