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本気になんかならない

第15章 いけない妹

「えっと、、待ってて?」

そう言って、
タオルケットを引っかけた私は
部屋を飛びだす。

そして戻ってきて
和波君に寄りそうように座る。

「あのね、これ…。
お兄ちゃんのひきだしに
入ってるの知ってるんだ…」

そう言って、
手で包み隠して彼に持たせたけど。

ホントはウソ。
私が準備させていただきました!

あっ、いけない!
お兄ちゃんはお父さん方だから
この家にお兄ちゃんのひきだしなんてないんだった!

バレるかな?
どうかバレませんようにっ!


私からの
その袋をぐっと握った和波君は

「いけない妹だな…」

そう言って、私を抱きよせた。

きっとバレてない!

よねっ?

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