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本気になんかならない

第17章 Which one?

メグが待っててくれたおかげで
小浜さんに責められなくて済んだ。

送る道、背後から
余韻を含む音がした。

その音のそのなかに
テナーが混じっている気がして、
反射的にパッと振りむく。

だけど、そこに彼女の姿なんてない。

うん、これは気のせいだ。
こんなところに居るはずないんだ。
居たって、もう関係ない。


一緒に振りかえったメグの
肩を押して歩道を進む。


大丈夫、俺には大切にしたいキミがいる。。

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