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本気になんかならない

第18章 いたよ?

「そっか。でもさ、
鍵は直接会って返したほうがいいよ?」

「鍵をしまったひきだしの鍵をなくしたんだ」

俺がそう言うと

ゆっくりと首を両サイドに傾けたあと
帆澄は立ちあがり、
カバンからゴソゴソと出してきた。

「……もしかして、これ?」

その手のなかに、
小さな鍵を乗せて。


それは、見覚えがあるようでないようで

だって、ありきたりの鍵だから。

だけど、絶対にコレだ!
って思った。

「なっんで、お前が持ってるんだよっ?」

「いや俺、集めてて」

「集めてどうすんだよ?
当人の許可なく持ってくなよ!」


犯人はこいつか!
どこを探してもないはずだよ。

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