本気になんかならない
第19章 中秋
休日の土曜日、
今日から18歳になるメグと店に出かけて
気に入ったカバンをプレゼントした。
「あさってから使うんだー」
そう言って笑うメグと
カフェでケーキを食べて誕生日を祝う。
「和波君は何がほしいか決めた?」
「いやあ、俺は特に…」
「っもう!あと2週間ないんだから、
ちゃんと見つけておいてね?」
「何でもいいよ」
「財布はいらないって言ったでしょ?」
「あー。言ったな…」
「”何でもいい”が一番困るんだからねっ?」
そう言って、可愛く俺を睨む。
「メグには敵わないな…」
はぐらかす俺にしびれをきらしたメグは
やや高圧的に口を開く。
「こらっ、和波!
今日の宿題だからね!
来週までに決めておくこと!わかった?」
「はい、わかりました」
お怒りの女性には
むげに逆らわないほうがいい。
俺は丁寧に頭をさげた。
そんな俺に毒気を抜かれたのか
メグが柔らかい声で言う。
「…何かね、和波君ってときどき
頭をなでなでしてあげたくなるよね?」
俺は曖昧に笑って返事した。
今日から18歳になるメグと店に出かけて
気に入ったカバンをプレゼントした。
「あさってから使うんだー」
そう言って笑うメグと
カフェでケーキを食べて誕生日を祝う。
「和波君は何がほしいか決めた?」
「いやあ、俺は特に…」
「っもう!あと2週間ないんだから、
ちゃんと見つけておいてね?」
「何でもいいよ」
「財布はいらないって言ったでしょ?」
「あー。言ったな…」
「”何でもいい”が一番困るんだからねっ?」
そう言って、可愛く俺を睨む。
「メグには敵わないな…」
はぐらかす俺にしびれをきらしたメグは
やや高圧的に口を開く。
「こらっ、和波!
今日の宿題だからね!
来週までに決めておくこと!わかった?」
「はい、わかりました」
お怒りの女性には
むげに逆らわないほうがいい。
俺は丁寧に頭をさげた。
そんな俺に毒気を抜かれたのか
メグが柔らかい声で言う。
「…何かね、和波君ってときどき
頭をなでなでしてあげたくなるよね?」
俺は曖昧に笑って返事した。