テキストサイズ

本気になんかならない

第21章 古りゆくもの

「そうなんだ。
私、お父さんにハンカチをお借りしちゃった」

「お父さん?」

「そう。この男のコ経由で」

メグが指さすのは、しっかり手をつなぎあう男子のほう。

「リィ?…あのときって、、
それ、きっと俺だよ」

父は帰国しなかったし
この遊園地には、俺が3人を連れていったし。

「ええ?お父さんじゃなかったの?」

「俺、子持ちに見えたんだ…」

それでも構いはしないけど、
そっか…あの双子と歩くとそう見えるのか

年の差10だよな。。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ