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本気になんかならない

第4章 鍵

年の離れたきょうだいだしな、プレゼントくらい買ってやろ。
思いついた俺は、北里にもらった財布をカバンから取りだした。

手に馴染む黒い財布。
ものはよさそうだけど、パッと見ではブランド名がわからないところがいい。

お札を詰めようと開くと、、。
ラブリーピンクで水玉な裏地が目に入った。

これは女物か?北里、間違ったのか?
それともわざと?

しばらく戸惑った俺だけど、まあいいかとポケットに入れた。

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