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本気になんかならない

第4章 鍵

13才男と7才の男女。さて、何がいい?
うーん、わからないな。

7才はミニカーとぬいぐるみ?いや、持ってるかもしれないぞ?
ノート?鉛筆?ラジオ体操の景品ぽくない?

だったら、俺のほしいもの。
学校のリュックだけじゃ、荷物が入りきらないんだよな。

帆布のトートをそれぞれに買った。色違いのトートを5つ買った。

カバンだったら賞味期限もないからな。渡せなくっても、いつか渡せる。
すべてをそれぞれラッピングしてもらい、俺は大きな紙袋をかかえて帰った。

玄関で白峯に驚かれたけど、俺だって兄貴らしいことしたいんだ。
本当の兄貴じゃなくたって。

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