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本気になんかならない

第31章 スクロール

「雰囲気変わったな…。全然わからなかったよ」

私服なんて初めて見たし。
それに以前よりも、瞳の印象が尖ったような。

「そか?卒業してから2年経つからな。
俺はすぐわかったけど。
じゃ、まだ雪も降ってるから、気をつけてけな。

あ、そうだ!
俺の名刺を渡しておくから、困ったことがあれば一報くれ」

そう言って、彼は俺に手を振った。

クルマに戻った俺は、
おにぎりをかじりながら名刺を眺める。

探偵?
素行調査、浮気調査、行方調査…物件購入前の周辺環境調査なんてのもやってるんだ。

俺が必要になることなんてあるのかな?
仕事依頼よりも、食事とかの用事でそのうち連絡しよう。
さ、俺は大学に行かなきゃ。

ということで、俺はその前にバイト先に立ち寄った。

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