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本気になんかならない

第34章 & # 9 8 2 5 ;

その二文字も言い終わらないうちに、声が返ってきた。

「おい。バイトの切れ目が、縁の切れ目か?」

「突然ですね……」

「で、思いだしもしないと?」

年始早々何なんだ?
昨年末の忘年会にみんなで大騒ぎしたとこだろう?
と思いながら、歩くスピードをあげる。

「あの…今、移動中なので待ってください」

「よし、100歩譲って聞いてやる」

と言ったのに、一呼吸だけおいた彼は
「本日のスケジュールは?」
と、質問してきた。

"聞いてやる"って、俺の言ったことを聞きいれるってことじゃないの?
なぜ俺が100歩譲って聞かれなければならない?

つっかかりそうになったけどあきらめて、手短に返事する。

「仕事です」

そうして、自動ドアを出て数歩の植えこみ前で足を止めた。

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