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本気になんかならない

第34章 & # 9 8 2 5 ;

「いいか?
今夜の催しは、和君次第で葬式になるんだぞ」

いいか?と聞かれても、うなずけるわけがない。
手近なところから崩していこうと、俺も質問。

「葬式って誰のなんですか?」

「お前に決まってるだろ!」

「…俺の、ですか?」

最後の見送りは家族うちでひっそりと、が俺の希望なんだけど。
それも、人生をまっとうしてから…。

なんて、まじめに答えてほしいわけじゃないんだろな。
彼はいったい何を言いたいんだろう?

いろいろと考えるあいだにも、相手が黙っているわけがなく

「わからんのか?
お前は、ミイラとりがミイラになったと思ってるかもしれんが、もともとのお前がミイラなんだよ!」

彼が口を開くたびに、ネズミ算のようにハテナが広がって
あー、もう、ぐるぐるしてきた。
理解するの到底無理。。

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