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本気になんかならない

第34章 & # 9 8 2 5 ;

バイト先からの指令、、そういえば
ケーキなんて、俺が作るよりも和史さんが作ったほうが、絶対に見目よくおいしいはず。

なのに、俺が作るように言われたってことは
約束と関係があるのだろうか。

身に覚えがまったくない。
年末に「また来いよ~」とは言われたけど、違うよなぁ。

俺、何を忘れているんだろう…?
思いだせずにいる俺を見て、帆澄がつぶやくように言う。

「心当たりがないんだったらさ……
もしかして、婚約パーティーじゃない?」

「え?何でわかるんだ?」

婚約パーティー…
だったら和史さんか千尋さんか誰かの?
質問した俺に、帆澄はニッコリと答えた。

「兄貴がこないだ
紀ちゃんにプロポーズしてたから」

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