テキストサイズ

本気になんかならない

第36章 夜は恋蛍

***紀子side***

私の肩書きは、介護助手。
看護師さんたちについて、専用の浴槽持参でご自宅に伺い、移動入浴のお手伝い。

家庭のお風呂に入るのが困難なかたへの入浴サービススタッフなの。

施設によっては、看護師さんと他スタッフのアツレキでピリピリした職場だったりするけれど、
幸いにも、私が入ったところは職員みんなが協力しあって和やかで働きやすかった。

慣れてくると、テキパキと動ける自分に自信がついて、利用者さんからの"ありがとう"は、何より嬉しかった。

なので、充実した日々を送っていた。
公私ともども………。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ