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本気になんかならない

第38章 ファーザークリスマス

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朝の窓ガラスに、氷の花模様ができた昨日は、紗波の2才の誕生日で、実家で楽しくお祝いした。

今日の午後は園のクリスマス会。

昨夜、ちょっと夜更かしした紗波だけど、6時前から起きて、りんるらりーんとクリスマスソングを歌いだす。

私はビデオカメラの充電をチェックして、携帯スリッパとストールをカバンに詰めこんだ。

ご機嫌な紗波はステージでも調子よく、トライアングルをキラキラと鳴らす。

紗波が悪目立ちしないか不安だった私は、ビデオを構えながら、クスッと一安心。

ところが、演技が終わると、お辞儀も忘れて私のところに一目散…
ぎゅっとしがみついてきて、「わーん」と泣きだす。

「とてもじょうずだったよ。がんばったね」

最後までやりきった娘の頭を撫でて。
泣きたいのを我慢して演奏したんだ…
こうやって親の知らないうちにも成長していくんだなぁって、嬉しく思った。

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