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本気になんかならない

第43章 扉

そのうちに車内ではドングリの歌が始まり、聞いていた俺も、さっきのクイズの答えがわかった。

紗波ちゃんと北里の歌を何曲か聴いたのち、彼女たちの家に着いた。

「パトカーが停まってるな…」

道路脇に2台、その前方は一時停止の交差点。
こんな住宅街で夕方に交通取り締まりか?
だけど、車内は空だった。

近辺はいつものように静かで、事件が起きてる気配は見当たらず。

「何かあったのかしら?」

「そうだな。
北里、紗波ちゃんとしっかり手をつないで。
荷物は俺が持つから」

クルマから降りて、見まわしながら2階にあがった。

警官がそこにいた。

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