Memory of Night
第15章 告白
チュンチュン……とどこかから鳥のさえずりが聴こえる。
「ん……」
宵が重い瞼を持ち上げると、窓からは陽の光が差し込んでいた。
白みがかったカーテン越しにでも目を灼かれそう。もう朝だ。
今、宵は晃のベッドにいる。
夕べ晃とひとしきり体を繋げた後、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
激しい喉の痛みと渇きを感じたけれど、全身がだるくて、起き上がる気にもなれなかった。
しかも痛むのは喉だけじゃない。
膝の付け根、股関節はもちろん、腰、腕、首など体中のあらゆる関節や筋肉が鈍い痛みを伴っていた。
(本っ当に容赦ねぇんだから!)
宵は隣に視線を向けた。
息がかかるほどすぐ近くで、宵に体をぴったりと寄せ、宵の頭を右手に抱えるようにして眠っているのは晃。他でもない、この痛みの元凶だった。
宵は昨晩のことを思い出し、頬をうっすら赤らめた。
あれから一体どれだけの間、体を繋げていたのだろう。
最初は、甘いセックスに酔いしれる余裕が宵にもあったけれど、後半はそれどころじゃなかった。