Memory of Night
第15章 告白
弱い部分を見つけてはしつこく何度も攻め立てられ、感じすぎて逆に苦しくて、本気で殺されるんじゃないかと思った。
(セックスで死を覚悟するハメになるなんて)
さすがにそんな経験なかった。
何時間にも及ぶ行為に、体は限界を訴える。
だが、意識を手放すことすら晃は許してくれなかった。荒々しい動きで現実に引き戻され、もう喘ぐことすらできなくなるくらい、体中の生気を奪い尽くされた。
最後の方の途切れ途切れの記憶では、すすり泣きながら夢中でシーツにしがみついていた記憶しかない。
(最悪だ……)
もう恥ずかしいとか、そんなレベルの話じゃない。
宵は小さく寝返りをうった。
首の下に敷かれた腕が気持ちいい。晃の太い、ほどよく筋肉をまとった腕。
今までずっと誰かに体をベタベタ触られるのは好きではなかったのに、晃の腕は不思議と心地よかった。
おまけに晃の寝顔はかわいい。普段のすました優等生面が酷くあどけなく見えた。
眠っている間に腹に蹴りでもいれてやろうと思ったのに、眺めているうちにそんな気はそがれてしまった。