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変態センセイの愛人

第8章 指輪




結局、私の声とベッドが軋む音が聞こえていたのか行為をしている最中にドンッと壁を叩かれてしまった。

恥ずかしいけれど、後悔はしていない。


終わった後は内緒話をするくらい小さなボリュームで北大路さんと話していた。


「有村さんは積極的だけど、常識があっていい人ですよね。心配りができるというか、そう言うところも魅力的だと思います」

「そう言うところがあっても友達に先を越されていってこの有様よ」


「かなり気にされてるんですね。……有村さんは早く結婚したいんでしたっけ?」


「ええ。三十前半には子供も欲しいって思ってたし」



「そうですか……。もう一度、結婚を考えてみるのも悪くないかもしれませんね」


「えっ!?けっ、結婚してくれるの!?」


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