テキストサイズ

変態センセイの愛人

第6章 甘えて……




左手の薬指にはめている指輪の意味も知りたくて、既婚かと問うようなことを遂に言ってしまった。


その瞬間、私を抱きしめる力が少し弱くなった気がした。


「有村さんがプライベートで仕事のことを忘れてたいように、オレにも今は忘れていたいことくらいありますよ」


「仕事のことは北大路さんも一緒でしょう」


「オレは先生という今の職業が気に入ってますから。有村さんよりは休日も考えているかもしれません」


「私だって考えてる時くらい――――」


「今は他のことはいいじゃないですか。楽しみましょうよ。……セックスを」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ