
ショート・ショート
第1章 1.主従関係
目が覚めると、見知らぬ部屋にいた。
壁に掛けられた時計の針は21時24分を差している。すでにホテルに来たときから2時間以上が過ぎていた。
私はなんでここに、
立ち上がろうとすると、あることに気づいた。
纏っていた服がどこにもない。
私がまとっているのは下着だけ。
なんで、こんな所に?
そういえば、あの男の人はどこに?
辺りを見渡すと、彼が静かにこっちを見ていた。
側にある布団で身体を隠した。
「ようやく目覚めたね」
「ここどこですか」
「本当に何も聞いてないの。」
何も聞いてない?なんのこと?
両親は一体この人となにを話したの。
