
ショート・ショート
第1章 1.主従関係
考えてたことが一気に忘れる。
両親はなんでいないのかとか、
貴方は誰ですかとか、
全てどっかに行ってしまった、
「喉乾いてませんか?これをどうぞ。」
「あっ、え、はい。」
どもりながら、勧められたまま飲み物を口に含む。
一気に体が熱くなった。
それと同時に視界がぼやっとなる。
なんか、おかしい、
体がふらふらと揺れる。
焦点が合わず、彼の顔がぶれてよく見えない。
彼の顔だけじゃない、後ろの風景もぐらぐらと大きく揺れ動く。
「だいじょ」
投げかけられた言葉が思考回路が途切れた。
