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香也さんの家の玄関先では人口密度が急にはね上がった。


｢なんかごめん
話すのに夢中になっちゃってて｣


｢いえ、｣


｢何か食べてこっか。
お詫びに奢るよ｣


｢いえそんな…
悪いですよぉ｣


なに食べよっかなー♪


｢奢らせてよ
さっきの話の続きもしたいしさ｣


｢みなもちゃん、ごめんね。私たち近くを通ったから寄っただけで邪魔するつもりじゃなくって｣


｢いいえ、本当にもういいんです｣

確かに香也さんの家は駅前の商店街から近い


｢へぇー
さっきの話の続き？なんだろ｣


マズいな…
美紀さんが興味もっちゃった

二人だけの話なのに


この人
自分が蚊帳の外にされるのがキライなんだ


それだけじゃなくって

きっと美紀さんも香也さんのことが…