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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

…―――――
 …――――――

「送ってくれて ありがと…」

「ぅん…」

リョウちゃんが軽く頷いた。


ちょうどそのとき、お姉ちゃんが部活から帰ってきた。


「…ぁ なぎねぇだ」

「リョウくん! サオリを送ってくれたの?」

「ぁあ、今日は バイト休みだったし…」



橘 渚(タチバナ ナギサ) 17歳――

リョウちゃんは、渚姉ちゃんのことをいつも、「なぎねぇ」って呼んでいる。


「せっかくだから、夕飯でも食べてく?」

「ホントに~! ラッキー!!」


待っていたかのように、素直に喜ぶリョウちゃん。


まさか
夕ご飯目当てで、サオリを送ったんじゃないよね?



「ここのご飯 美味しい〜」


ちゃっかり、家族の一員みたいになってた。


「遠慮しないでいっぱい食べてね」


うちのお母さんは
リョウちゃんが来ると、いつも嬉しそうな表情をする。


「うちは 女の子しかいないから、リョウちゃんが来たら賑やかになるわ〜」


お姉ちゃんも、
「リョウくんみたいな弟が欲しかったなぁ」って、我が家の女子たちには、すっかり気に入られてる。


「お代わりもあるからね」

「ホント? じゃぁ、もらおかなぁ〜」


ちょっと! リョウちゃん。 少しは遠慮くらいしてよ!



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