ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~
第3章 ~幼少期から中高生時代〜
誰に対しても、人なつっこくて態度が変わらないリョウちゃんなのだけど……
うちのお父さんだけには、苦手意識を持ってるみたいだ。
堅苦しくて真面目な性格のお父さんは、リョウちゃんが来ても、特に「ニコリ」とすることもなく、あまり喋らない。
そんなうちのお父さんの性格を知ってか知らずか、お姉ちゃんときたら、リョウちゃんのことばかり話題にする。
その日も、お父さんが一緒に食卓にいるのに、
「そうか。
リョウくんが、サオリと”結婚”したらワタシの弟になるんだよね~」
…って、まだはっきりと決まってもいないのに、勝手に口にする。
「え…? 結婚…?」
バカバカ!
お姉ちゃんったら、お父さんの前で何言うのよ?
リョウちゃんにも、訊かれちゃったじゃないのよ~
私は、恥ずかしくて下を向いてしまう。
胸の”ドキドキ”が聞こえちゃったらどうしよう~
一瞬、チラッとリョウちゃんの方を見る。
でも、今の話を訊いてなかったかのように、平然としていた。
やっぱり、リョウちゃんはサオリのこと……
何とも思ってなかったのかな?
玄関先までリョウちゃんを見送ったとき、リョウちゃんがマジマジとこっちを見た。
え…?
何…?
すると、突然
「そっか。
お前も、いつかは”誰か”と結婚するんだよな~」
…って、まるで人事みたいに呟いた。
今、思えば…――
リョウちゃんの性格上、これが「精一杯の照れ隠しだったんだ」って分かったけど、当時は、ものすごぉ~く空しい気分だった。
うちのお父さんだけには、苦手意識を持ってるみたいだ。
堅苦しくて真面目な性格のお父さんは、リョウちゃんが来ても、特に「ニコリ」とすることもなく、あまり喋らない。
そんなうちのお父さんの性格を知ってか知らずか、お姉ちゃんときたら、リョウちゃんのことばかり話題にする。
その日も、お父さんが一緒に食卓にいるのに、
「そうか。
リョウくんが、サオリと”結婚”したらワタシの弟になるんだよね~」
…って、まだはっきりと決まってもいないのに、勝手に口にする。
「え…? 結婚…?」
バカバカ!
お姉ちゃんったら、お父さんの前で何言うのよ?
リョウちゃんにも、訊かれちゃったじゃないのよ~
私は、恥ずかしくて下を向いてしまう。
胸の”ドキドキ”が聞こえちゃったらどうしよう~
一瞬、チラッとリョウちゃんの方を見る。
でも、今の話を訊いてなかったかのように、平然としていた。
やっぱり、リョウちゃんはサオリのこと……
何とも思ってなかったのかな?
玄関先までリョウちゃんを見送ったとき、リョウちゃんがマジマジとこっちを見た。
え…?
何…?
すると、突然
「そっか。
お前も、いつかは”誰か”と結婚するんだよな~」
…って、まるで人事みたいに呟いた。
今、思えば…――
リョウちゃんの性格上、これが「精一杯の照れ隠しだったんだ」って分かったけど、当時は、ものすごぉ~く空しい気分だった。