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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第3章 ~幼少期から中高生時代〜

「こちらの部屋でしばらくお待ちください」


コバヤシさんは、私たちを部屋に案内すると、すぐに出ていってしまった。



張り詰めていた空気が、一気に抜けると…―
まず最初に、トオルくんが喋りだした。


「リョウ。
これからユウコには、言葉に気を付けろよ」

「何で?今まで通りでいいじゃん。
それに、ユウコと結婚したら逆玉に乗れるじゃんか」

「おいおい、冗談だろ?あいつと結婚でもしたら、女の子たちと遊べなくなるじゃないか」



楽天的な喋り方をするリョウちゃんに対して、今から自分の将来を決められるのかと、急に青ざめたトオルくん。



そのとき…―
コバヤシさんが、部屋に戻ってきた。


「お茶のご用意が出来ました」



コバヤシさんの後に着いていくと。

案内された場所は、今まで見たこともない豪華なお部屋だった。




「ねぇ オレたち、ホントに こんな格好で大丈夫?」


トオルくんが、
場違いな私たちの格好に、オドオドし始めた。

私たちは、学校からそのまま来てしまったので、制服姿のまんま…―


「こちらへどうぞお掛けください」


コバヤシさんは、出入り口近くの席へ案内してくれたけど、何だか緊張して足が動かない。


料理が並べられたテーブル席の前には、たくさんのシェフたちが、立っていた。



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