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ボーイフレンド♡~友情から恋へ発展していく物語~

第4章 ~中高生時代から大人時代~

そういえば、ユウコにも招待状を送ったはずだけど……
てっきり、トオルくんと一緒に来ると思ってたのに。

会場の何処にも姿が見えない。

「ユウコは?」


トオルくんに訊いてみた。
すると、急にトオルくんの表情から笑顔が消えた。

「え…? あぁ アイツ… アイツね…
今日、体調が悪いからって、来られないって……」

何だか ちょっと様子がおかしい。
そのとき…――


「サオリ~!」って声が聞こえたかと思うと、ユウコがこっちへ向かって歩いて来た。

「ごめん、ごめん! せっかく『招待状』もらったのに、この子がなかなか泣き止まなくてね…」

あれ?
今日、「来られない」ってトオルくんが言ってたはずだけど……

それに、ユウコの腕に抱きかかえられている小さな赤ちゃん。
今、スヤスヤと眠っているみたい。

誰…? この子…
親戚の子かな……?


「サオリ! おめでとう~
良かったねぇ~ リョウくんと”結婚”出来て」

ユウコは、涙ぐみながらまるで自分のことのように喜んでいる。

「あんたが邪魔しなければ この二人は、もっと早く”結婚”出来たかもしれないんだからね」

「違う、違う。オレのお蔭で”結婚”出来たんだよ。
こうなることは、ちゃんと予想してたさ……」

「あら~? そうかしら⁇」

ユウコが、疑いの目でトオルくんを見つめたとき…――

「ユウコ。体調は、もう大丈夫なのか?」

リョウちゃんが、心配そうにユウコに訊いた。

「あたし? 全然、体調悪くないわよ~」



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