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take a breather

第27章 Turning Up

満足したのか、ようやく翔くんのキスから解放された

翔くんの胸に頬を当て余韻に浸る
トクトクとなる翔くんの心音が心地いい
このまま眠ってしまいたいくらいだ

翔くんの腕に抱かれたまま眠ったら、最高に素敵な夢が見られそう

「智さん?眠い?」

「ん…翔くんの腕の中が気持ちよくて…うとうとしちゃう」

「ベッドに移動する?」

「ううん、もう少しこのままがいい…
まだお風呂入ってないし」

「そうだね。もう少ししたらお風呂入ろっか
ここの部屋、露天付きなんでしょ?」

そうだった。すっかり忘れてたよ、部屋に露天風呂付いてるの

「明るいうちに入っておけば良かった
外の景色観ながら入ったら気持ち良かっただろうなぁ…」

「明日の朝、もう一度入れば?
朝風呂も気持ちいいよ?」

「うん、そうする」

温泉の話ししてたら入りたくなったな

「翔くん、お風呂入りに行っていい?」

「もちろん」

ニコッと笑って、抱きしめてくれていた腕を解いた

立ち上がり、部屋に置いてある浴衣を手にすると、翔くんも隣に立ち、浴衣を手にする

「え?」

「ん?」

驚いて翔くんを見ると、翔くんはこちらを見て首を傾げる

「翔くんも入るの?」

「入るよ?なんで?」

「あ、ううん、別に…」

当然の様に答えられてしまった

そっか…温泉だもんな
男同士なら一緒に入るのは自然な事か…

「さ、行こっか」

「うん…」

爽やかな笑顔で誘われた

緊張してるのは、きっと僕だけ…
翔くんは、僕との裸の付き合いなんて
なんとも思ってないんだろうな

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