
take a breather
第8章 rolling days
この状況を乗り切ろうと頭をフル回転させる
「忘れてきちゃってごめんね」
そんな俺の努力むなしく
翔さんは俺の手からバッグを取った
「あ、あの…櫻井、先生…」
松本先生の様子をチラチラと伺いながら翔さんに声を掛ける
翔さん察して!
そんな『当然』みたいな感じでバッグ持っちゃったら俺たち疑われちゃうから!
そんな俺の心の叫びは翔さんには届かず
「僕たちこれからランチなんで失礼しますね?
松本先生も早く戻られた方が良いですよ
お昼休み終わっちゃいますから」
ニコッと松本先生に笑い掛ける
「櫻井先生!本当にそいつに弁当作って貰ってるんですか⁈」
「はい…あ、でもお弁当だけじゃなく
朝昼晩の三食作って貰ってます」
「さっ、三食⁈一体どういうことですか!
ま、まさか…一緒に暮らしてるなんてこと…」
「ええ、暮らしてますよ?それが何か?」
キョトンとした表情で言う翔さん
俺も事実を話した方がいいと思ったよ?
でもさ、今の松本先生 絶対勘違いしてるじゃん
「心に決めた相手ってそう言う事ですか
恋人なんかじゃなく将来を約束している相手だと…
教師と生徒がそんなこと許されると思ってるんですか⁈
学校長に知れたらふたりともここにはいられませんよ⁈」
「え?でも校長も副校長もご存知ですし
他にも何人かの先生方には話してありますけど?」
不思議そうに首を傾げる翔さん
「校長公認だと?
なんて事だ…まさか、この俺が高校生に負けた?」
松本先生は信じられないとばかりに頭を振る
「あ、でも生徒たちには言わないでくださいね?」
「言える訳ないでしょっ!
この俺が生徒に負けたなんて!
絶対言えません!!」
「ありがとうございます」
笑顔で翔さんがお礼を言うと
松本先生はフラフラと歩き出し階段を降りていった
何やら激しく勘違いしてくれたけど
これで良かったのかな
翔さんとしては迷惑していたみたいだし
あの様子だと松本先生が翔さんに言い寄ってくる事は もうなくなるだろう。
「忘れてきちゃってごめんね」
そんな俺の努力むなしく
翔さんは俺の手からバッグを取った
「あ、あの…櫻井、先生…」
松本先生の様子をチラチラと伺いながら翔さんに声を掛ける
翔さん察して!
そんな『当然』みたいな感じでバッグ持っちゃったら俺たち疑われちゃうから!
そんな俺の心の叫びは翔さんには届かず
「僕たちこれからランチなんで失礼しますね?
松本先生も早く戻られた方が良いですよ
お昼休み終わっちゃいますから」
ニコッと松本先生に笑い掛ける
「櫻井先生!本当にそいつに弁当作って貰ってるんですか⁈」
「はい…あ、でもお弁当だけじゃなく
朝昼晩の三食作って貰ってます」
「さっ、三食⁈一体どういうことですか!
ま、まさか…一緒に暮らしてるなんてこと…」
「ええ、暮らしてますよ?それが何か?」
キョトンとした表情で言う翔さん
俺も事実を話した方がいいと思ったよ?
でもさ、今の松本先生 絶対勘違いしてるじゃん
「心に決めた相手ってそう言う事ですか
恋人なんかじゃなく将来を約束している相手だと…
教師と生徒がそんなこと許されると思ってるんですか⁈
学校長に知れたらふたりともここにはいられませんよ⁈」
「え?でも校長も副校長もご存知ですし
他にも何人かの先生方には話してありますけど?」
不思議そうに首を傾げる翔さん
「校長公認だと?
なんて事だ…まさか、この俺が高校生に負けた?」
松本先生は信じられないとばかりに頭を振る
「あ、でも生徒たちには言わないでくださいね?」
「言える訳ないでしょっ!
この俺が生徒に負けたなんて!
絶対言えません!!」
「ありがとうございます」
笑顔で翔さんがお礼を言うと
松本先生はフラフラと歩き出し階段を降りていった
何やら激しく勘違いしてくれたけど
これで良かったのかな
翔さんとしては迷惑していたみたいだし
あの様子だと松本先生が翔さんに言い寄ってくる事は もうなくなるだろう。
