
take a breather
第8章 rolling days
翔さんが見るからにウキウキしながら
弁当包みを解いてく
「今日のお弁当はぁ〜…」
蓋をカパッと開け覗き込む
「あっ!タコさんウインナーだ」
「さっきの翔さんと同じだね」
「え?」
何を言われてるのかわからない、と言った感じ
「さっき口尖らせて膨れてたから
タコみたいだな、って思ってた」
「ひどぉ〜い」
そう言ってまた口を尖らせる翔さん…
ホントはね、タコみたいだなんて思ってないよ?
翔さんのぷるっとした唇が強調されてドキドキしてたんだ
キスしたらきっと柔らかいんだろうなぁ、なんて…
意識しないようにしてたのに
また尖らせるからそこから目が離せない
「智くん?」
ボーっと翔さんの唇を見続けながら考えた
この唇も誰かのモノになるんだよな…
翔さんの心に住んでいるのは誰なんだろう…
『心に決めた人』…
ずっと俺と一緒に居たのに
いつの間にそんな相手が出来ていたんだろう…
やっぱり俺、翔さんのお荷物だよな?
翔さんの幸せの邪魔してる…
俺がいなければ俺が巣立つ日まで待たずとも その人と幸せになれるんだ
「翔さん…」
「ん?どうしたの?」
「俺、翔さんの所から出て行こうか?」
「えっ⁈なんでっ?なんでそんなこと言うの⁈」
「翔さん…好きな人と幸せになれない…」
翔さんの顔を見つめていると
翔さんの瞳が潤んできた
「……嘘だったの?」
呆然とする翔さんから呟きが漏れる
「嘘?俺、翔さんに嘘なんか吐いたことないよ?」
「だって昨日 智くん言ったもん!
『好きだよ』って!
『幸せに…』って!
それなのに家から出て行くなんて…
好きな人と幸せになれないなんて…
それって昨夜言ったことは嘘だった、ってことでしょ⁈」
ウルウルの瞳で俺を睨みつけた
昨夜の呟き、聞こえてた?
弁当包みを解いてく
「今日のお弁当はぁ〜…」
蓋をカパッと開け覗き込む
「あっ!タコさんウインナーだ」
「さっきの翔さんと同じだね」
「え?」
何を言われてるのかわからない、と言った感じ
「さっき口尖らせて膨れてたから
タコみたいだな、って思ってた」
「ひどぉ〜い」
そう言ってまた口を尖らせる翔さん…
ホントはね、タコみたいだなんて思ってないよ?
翔さんのぷるっとした唇が強調されてドキドキしてたんだ
キスしたらきっと柔らかいんだろうなぁ、なんて…
意識しないようにしてたのに
また尖らせるからそこから目が離せない
「智くん?」
ボーっと翔さんの唇を見続けながら考えた
この唇も誰かのモノになるんだよな…
翔さんの心に住んでいるのは誰なんだろう…
『心に決めた人』…
ずっと俺と一緒に居たのに
いつの間にそんな相手が出来ていたんだろう…
やっぱり俺、翔さんのお荷物だよな?
翔さんの幸せの邪魔してる…
俺がいなければ俺が巣立つ日まで待たずとも その人と幸せになれるんだ
「翔さん…」
「ん?どうしたの?」
「俺、翔さんの所から出て行こうか?」
「えっ⁈なんでっ?なんでそんなこと言うの⁈」
「翔さん…好きな人と幸せになれない…」
翔さんの顔を見つめていると
翔さんの瞳が潤んできた
「……嘘だったの?」
呆然とする翔さんから呟きが漏れる
「嘘?俺、翔さんに嘘なんか吐いたことないよ?」
「だって昨日 智くん言ったもん!
『好きだよ』って!
『幸せに…』って!
それなのに家から出て行くなんて…
好きな人と幸せになれないなんて…
それって昨夜言ったことは嘘だった、ってことでしょ⁈」
ウルウルの瞳で俺を睨みつけた
昨夜の呟き、聞こえてた?
