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北アルプスの少女と廃寺

第2章 干し草でベッドを作ろう

「ふぉふぉふぉ
楽しそうだな。
若い頃を思い出すわい。どれ、私も混ぜてくれ」


「どうぞ」


「よし、それなら二人で挟みこもう。
若いの、お前さんは後ろからだ。私は前からやろう」


「縛ったほうがいいんじゃないですかね?」


「縛ったりなんかしたら堅くなって痛くなっちゃうわよ」




「はあはあ…
なかなかうまくいかないなー。ふぎぎぎぎ」


「やめてー!
壊れちゃうー!」


「待て待て若いの
力まかせにすればいいというものではない。それではもたん」



「では、どうすれば?
そうだ!
もみじちゃん
上に乗ってみて!」


「こうかしら?」


「座り心地はどう?」


「うん、なかなかいいわ。もう少し痛くないようにならないかしら」


「それなら少しもんでやると良いぞ。ほれ、このようにな」



「わ!なんか汁が出てきた!」


「なにを言うか!
つゆと言えっ!」

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