短編集?
第3章 精子ドナー
12番の部屋の扉を開けると、行為の前に説明をした女医が居た
落ち着いた感じの若い女性看護師が僕をみて軽く会釈をくれた
「どうだった?
ビーコンを摘出するから、ベッドに四つん這いになってね」
いわれるがまま、裸のままでベッドに上がり
四つん這いになってお尻を二人に向ける
「力を抜いて楽にしてくださいね」
か細い声が耳元で聞こえて
細い指が2本、僕の肛門を開いてくる
ローションが垂らされて
ビーコンを採ろうと指が中で暴れる
「前立腺に残った精子を先生が採取します
もう少し足を広げて」
とぷっ、とお尻側から尿道の中を塊が移動する感触
びくん、と前立腺が反応して、指を締め上げてしまった
関節と、指の感触が伝わる
排泄感と一緒にビーコンが抜き取られた
股間の汚れを拭き取って先生のほうを向くと
すでに彼女は検査機器に精子のサンプルをかけていた
僕のほうにむけられたモニターの中には
うじゃうじゃと動く精子が映っている
「うん、濃さも運動量も問題なし
これも一種の才能ね」
先生は満足そうに笑っている
精子の動くモニターを見ながら
看護師の彼女がオナニーを始めたのは
また別のお話