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和真「送られてきた物が危険物だったり
食べ物に変な薬が混ぜられてたら大変で
しょう？」

奈穂「それは、まあ…」

和真「ファンレターも誹謗中傷が書かれ
てたら傷つくからって最初から受け付け
てないんだ」

奈穂「なんか、寂しいですね…」

和真「仕方ないよ」

奈穂「…」

和真「事務所的には商品が使い物になら
なくなると困るからね」

奈穂「和真さん…」

和真「…」


慣れた様子で自分の事を商品と言う和真
確かに芸能人は人でありながらも
一つの商品で売り物

それは業界では当たり前かもしれない
だけどそう語る和真の表情は
辛く悲しそうだった


和真「…」

奈穂「和真さん」

和真「？」

奈穂「これっ、良かったら」

和真「何」

奈穂「飴です、のど飴」

和真「飴？」


チョコの代わりに、のど飴を渡した奈穂
一個しかなくて申し訳なかったが
今現在、あげられる物は
これしかなく…


奈穂「チョコじゃないけど…」

和真「ありがとう」

奈穂「…」

和真「…（笑）」


だけど和真は笑顔で受け取ってくれた