CAさんの秘密のお仕事
第11章 告白と嘘
和真「来月お礼するね」
奈穂「そんな、飴一個で悪いですよ」
和真「じゃあ飴の代わりに…」
奈穂「え、ちょっ…」
和真「…」
距離を詰められ壁際へ追いやられた奈穂
いわゆる壁ドンをされてる状態で
逃げようにも逃げられず
段々と顔が…
和真「佐倉ちゃん、実はね…」
奈穂「和真さ…」
和真「…」
奈穂「…っ」
段々近づいてきて
だけど奈穂の顔を通り過ぎ
耳元で囁くようにある事を教えてくれた
それは…
和真「実はね…」
奈穂「…」
和真「同じ理由で廉も受け取ってないん
だ、バレンタインのチョコ…」
奈穂「…別に、私には関係ない事ですか
ら…」
和真「そうだね」
奈穂「…」
和真「じゃあまたね」
奈穂「…」
関係ない、気にしてない素振りをしたが
内心ホッとしている自分がいた
だけど奈穂はその事に
目を背け…
奈穂「…時間だ、行かないと…」
気づかないふりをした
奈穂「…」