CAさんの秘密のお仕事
第15章 それぞれの道
母「奈穂、ご飯出来たわよ」
奈穂「は~いっ」
何もする気になれず
休みの間、実家で過ごしていた
母には溜まりに溜まった有給を消化中と
嘘をつき中絶の事は言わず
黙っていた
言えるわけもないが…
奈穂「美味しそう、いただきます」
母「いただきます」
奈穂「ん~っ、美味しい」
母「…奈穂」
奈穂「?」
母「お母さん、奈穂に話さなきゃいけな
い事があるんだけど…」
奈穂「何、急に改まったりして…」
母「実はね…」
奈穂「?」
母「お母さん、パートに出ようと思って
るんだけど、どうかな?」
奈穂「パート?」
母「近所のスーパーなんだけど」
奈穂「何で」
母「何でって…」
奈穂「…」