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CAさんの秘密のお仕事

第15章 それぞれの道



奈穂「毎月、お金振り込んでるよ」

母「そうなんだけど…」

奈穂「何…」

母「…」


母は今現在無職
数年前に体を壊して療養中
それ以来、奈穂が仕送りをし養っている
状態だった

大金ではないが一人が普通に生活出来る
金額は送ってるつもりだったが
足りなかったのかも…


奈穂「今の金額じゃ足りない?」

母「そうじゃないの」

奈穂「なら何」

母「近所のスーパーで働いてる人に誘わ
れたの、もし良かったらって」

奈穂「だからって」

母「誘われた時、嬉しかったの、誰かに
必要とされてるって思えて」

奈穂「…」

母「それに、いつまでも娘の負担にはな
りたくないからね」

奈穂「何言ってんの、私は別に」

母「辛いんじゃない?」

奈穂「えっ」

母「今の仕事、本当は辛いんじゃない?
少し痩せたし疲れた顔してる」

奈穂「そんな事…」

母「そう?」

奈穂「…」


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