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CAさんの秘密のお仕事

第16章 一番の願い



一郎「そうだ、あれっ」

奈穂「あれ?」

一郎「もう使いましたか?ホットアイマ
スク」

奈穂「ホットアイマスク…」

一郎「…」

奈穂「…あ」

一郎「思い出してくれました?」

奈穂「あ、はいっ…」


彼の事、思い出したが
忘れていた事が恥ずかしくて赤面した

だって彼と会ったのは数日前で別れ際に
彼と会話をしお疲れならと彼から
ホットアイマスクを
もらっていた

なのに…


奈穂「ごめんなさい、私…」

一郎「平気です、僕の名前って平凡だし
顔も特徴ないからなかなか覚えてもらえ
ないんです」

奈穂「もう覚えました」

一郎「えっ」

奈穂「田中一郎さん、覚えました」

一郎「ありがとうございます」

奈穂「(笑)」

男性「おーい、田中」

一郎「はい、今戻ります!!」

奈穂「…」

一郎「じゃあまた、失礼します」

奈穂「はいっ」


平凡で地道な印象だった
だけど話し方から誠実さが伝わり
不思議と落ち着く、今まで出会った事の
ないタイプだった


奈穂「…またっ、(笑)」


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