CAさんの秘密のお仕事
第16章 一番の願い
一郎「奈穂さん、こっちです」
奈穂「一郎さん」
一郎「(笑)」
あの日を境に食事など行くようになり
恋人になるのもそう時間は
かからなかった
奈穂「寒いのに、ずっと外で待っててく
れたんですか?」
一郎「僕も今さっき着いたんで」
奈穂「一郎さん…」
一郎「?」
奈穂「手冷たい、嘘ばっかり」
一郎「あ、ははは(笑)」
奈穂「早く中に入って温かい物でも食べ
ましょう」
一郎「うんっ」
奈穂「…」
季節は冬
早いもので付き合ってから二年が経過し
二人で過ごす二度目の冬を
迎えていた