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CAさんの秘密のお仕事

第17章 和真



和真「…」


彼女が再び現れる事を信じ
和真はほとんどの時間を店で過ごした

店には簡易的だったがシャワー室もあり
外食も控えコンビニで買って
持ち帰って食べる

そんな日が
一週間ほど経った頃…


和真「…もう捨てよう、これっ…」


一週間も待ったし
もうこの絵は捨ててしまおう

そう思いゴミ箱に捨てに行こうとした時
あの時の彼女が目の前に
再び現れた


和真「あ…」

美羽「あなた、あの時の」

和真「…」

美羽「良かった、あなたに聞きたい事が
あって、一週間前、この辺りで何か拾い
ませんでした?」

和真「何かって…」

美羽「イラストが書かれたA4用紙の紙
です、一週間前になくしちゃって」

和真「…これ、ですよね」

美羽「っ!?」

和真「…」


気を利かせて絵を下に向けて渡したのに
彼女はすぐに絵をひっくり返し
絵の状態を確認した


美羽「良かった、傷一つ付いてない」

和真「…」

美羽「ありがとうございます、本当に…
本当に助かりました」

和真「…いえ、じゃあ俺はこれで…」

美羽「えっ、あ」

和真「…」


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