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美羽「あの、ちょっと」

和真「…」


渡す物は渡したし
これ以上、彼女と関わる事はない
そう思い逃げるようにその場から去ろう
とした和真

だけど何を思ったのか彼女は…


美羽「待ってください」

和真「…」


和真の腕を掴み、その場に引き止めた
そして予想外の事を和真に
お願いしてきた


和真「…まだ何か…」

美羽「あなたにお願いがあります」

和真「…」

美羽「これは私が書いたＢＬの漫画です
是非読んで感想を聞かせてください」

和真「…は？」

美羽「お願いします！！」

和真「…」


そう言い渡してきたのは
彼女が書いたＢＬ漫画の原稿だった
どうやら拾った絵はその漫画の１ページ
だったようだ

だけど男の和真にＢＬ漫画を読めなんて
一体、何を考えているのか
理解不能だった


美羽「お願いします！！」

和真「…悪いけど、お断りします…」

美羽「えっ…」

和真「他を当たってください」

美羽「あ…」

和真「…」