CAさんの秘密のお仕事
第17章 和真
和真「…」
マネージャー「本当に辞めるの」
和真「…俳優の仕事、続けて自信なくて
だからもう…」
マネージャー「映画のオファーがきてる
の、和真が主演の映画」
和真「…!?」
マネージャー「条件は確かな演技力だけ
枕営業する必要はないわ」
和真「でも何で、何で無名の俺が…」
マネージャー「前に深夜放送のドラマに
出たでしょう、監督がそのドラマを見て
是非あなたにって」
和真「…」
マネージャー「無名の監督だし映画だっ
て一部の地域でしか公開されない、でも
チャンスだと思うの、私」
和真「…」
マネージャー「お金、渡しとくから」
和真「お金?」
渡されたのは
茶封筒に入ったお金だった
分厚さから100万はありそうだった
マネージャー「監督とは来週会う約束だ
から、もし仕事受ける気ならこのお金で
髪整えて服も買いなさい」
和真「…」
マネージャー「もし受ける気がなくても
このお金は少ない退職金として受け取っ
てもらっていいから」
和真「…」
マネージャー「私は和真の意志を尊重す
るから、ゆっくり考えて」
和真「…はいっ」
マネージャー「じゃあね…」
和真「…」