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CAさんの秘密のお仕事

第5章 始まり



宏樹「本当に、いいの…」

奈穂「えっ?」

宏樹「知ってると思うけど僕、結婚して
るよ…」

奈穂「わかってます」

宏樹「妻と別れる気はないって言っても
それでもいいの」

奈穂「構いません、本当は嫌だけど」

宏樹「なら」

奈穂「でも私は宏樹さんといたいんです
いけない事だってわかってます」

宏樹「…」

奈穂「だけど今は…!!」

宏樹「…っ」


宏樹は奈穂の腕を引くと強く抱きしめた
何も言わず、ただ抱きしめるだけ
でもそれが答えだった


奈穂「宏樹さん?」

宏樹「…」

奈穂「何か、言ってくださいよ」

宏樹「…すいません…」

奈穂「何がですか」

宏樹「…本当は…本当は僕も望んでたん
です、こうなる事を…」

奈穂「…」

宏樹「だけど触れる勇気がなくて…」

奈穂「宏樹さん…」

宏樹「…っ」


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